約 1,664,966 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1939.html
「あかちゃんたち!! きょうもおうたをうたって、いっぱいおかねをもらおうね!!」 「「「「「もりゃおうね!!」」」」」 夏も終わり、秋もすっかり深まったこの頃、ゆっくりれいむの一家が、橋の上の中間あたりに陣取り、藁を敷いて座っていた。 この時期、ゆっくりたちは越冬に向けて、巣を作ったり、餌をため込んだりする大切な時期だ。 しかし、一家はそんなことをする様子は全くない。 いや、そんな時代遅れなことをする必要はなかったのだ。 最近、どこで覚えてきたのか、歌を歌って人間から金を貰おうとするゆっくりが増えている。 この一家もその類だった。 金をもらい、里で買い物をして、冬を越す。最先端ゆっくりの越冬方法だ。 成功率は限りなく低いが…… 「きょうも、きにょうのにんげんしゃんみたいに、いっぱいおかにぇをくりぇりゅかな?」 「きっといっぱいくれるよ!! きょうおかねをもらったら、にんげんのおみせでおいしいものをいっぱいかおうね!!」 目の前には、これまたボロボロで中身が少し残った缶詰が置いてあり、中には丸い金属がいくつか入っている。 ゆっくりの歌に金を払うアホがいるのか! と思うかもしれないが、実はこれ、金でもなんでもない。 一まん円と手書きで書かれたビンの王冠が、大量に入っているのだ。 昨日、この橋を通った子供たちが、一家をからかって入れたものだ。 一家は、すっかりこれを本物の金を勘違いし、調子に乗って、「ゆーゆーゆー……」と発声練習をしている。 喉もないくせに、スター気取りとは生意気なことだ。結局、人間のまねごとをしていたいだけなのだろう。 この時点で、この一家の命運は決まったようなものだ。 しかし、一家がそんな事に気付くはずのなく、一生懸命下手な発声練習に精を出していると、こっちに向かってくる男が目に付いた。 ロングコートを羽織ったまだ20代と思わしき男だ。 まだ冬ではないが、今日は冷たい北風が吹きすさび、心底身にしみる。男はコートの襟をたて、体を縮めて歩いていた。 一家は思った。あの男は、きっと橋を渡るに違いない。 「みんな!! にんげんがきたよ!! がんばってうたおうね!!」 子供たちにハッパを掛け、一列に整列させる。 男のほうに注目すると、案の定、男はこの橋を渡るようだ。 後数メートル。れいむたちは、男が目の前に来ると、一斉に男に声を掛けた……が、 「おじさん!! ゆっくりれいむたちのおうたをきいていってね!!」 「待って!! 虐男さん!!」 れいむたちの声に、女性の声が重なった。 れいむたちは、どこから聞こえてきたのだと、辺りを見回した。 すると、男が歩いてきた方向から、一人の女性が走ってきた。 どうやら、れいむたちの声を遮ったのは、あの女の人らしい。 男はちょうどれいむ一家の前で立ち止まると、女性のほうを振り返った。 どうやら、女性はこの男を呼び止めたらしい。 「はぁはぁ……虐男さん、お願い。話を聞いて!!」 女は男の元まで走ってくる。 男と違い薄着に軽く外着を引っ掛けてきただけだが、よほど全力で走ってきたのか、この寒い中、うっすら汗をかいている。 膝に手を付いて少し息を整えると、ようやく落ち着いてきたのか男に話しかけた。 しかし、それが面白くないのはれいむ一家だ。 この男に先に目をつけたのは自分たちなのだ。 この女は、きっと自分たちより先に、この男に歌を聞かせようという魂胆に違いない。 途中から割り込んできて、お客を横取りするなんて反則だ。れいむは女に文句を言った。 「おねえさん!! れいむたちが、さいしょにおうたをうたうんだよ!! ちゃんとじゅんばんをまもってね!!」 一家は頬を膨らましている。 しかし、女はそんなれいむを無視し……というか、気づいてもいないのか、目のくれない。 ひたすら男の顔だけを見ていた。 男も、そんな女の目を真摯に見つめている。 「愛で子さん……なぜここに来たんだ……」 「なぜって……あなたを追って来たに決まってるでしょ!! 話も聞かずに出ていくなんて!!」 「おねえさん!! ゆっくりれいむをむししないでね!!」 「話ならもう終わっただろ。所詮、僕と君とは永遠に結ばれない運命だったのさ」 「そんな……なんで!! なんでそんなこと言うの!!」 「むししないでねっていってるでしょ!! きこえないの!!」 れいむがどんなに叫んでも、女の耳には届かなかった。 「所詮、僕はゆっくり虐待お兄さん。そして、君はゆっくり愛でお姉さん。これがどうすればつり合うっていうんだ」 「そうよ。確かに、私は愛でお姉さんで、あなたは虐待お兄さん。本来なら、決して相容れない存在……」 「もういいよ!! あかちゃんたち、こんなみみのきこえないひとはほっておいて、おじさんにおうたをきかせようね!!」 れいむは、女を無視して、男に歌を聞かせることにした。 子ゆっくりを向いて、「せいの…」と小声で、合図を取った。 「そうだ、だから……」 「でも!! でも、例え立場は違っても、私たちは愛し合っていた。それは紛れもない事実よ!!」 「ゆ~ゆゆ~~ゆ~ゆ~ゆっくりしていってね~~~♪」 「……んん……それは……」 「それとも、愛し合っていたと思っていたのは私だけ? 私が一方的に、あなたを想っていただけなの? すべて私の独りよがりの恋だったの?」 「おじさん!! れいむたちのおうた、じょうずだったでしょ!! だから、おかねをちょうだいね!!」「「「「「ちょうだいね!!!!!」」」」」 短い歌も終わり、一家は男に金をせびる。 「それは違う!! 僕も君を心底愛していた!! 絶対だ!! 博霊の神に誓う!!」 「だったら……なんで!!」 「おじさん!! れいむたちはおかねをちょうだいっていってるんだよ!! はやくおかねをここにいれてね!!」 「愛で子さん、さっきも言ったけど僕はね、虐待お兄さんなんだよ」 「ええ……聞いたわ」 「おじさんまでれいむたちをむししないでね!! おうたをきいたんだから、おかねをいれないといけないんだよ!!」 「僕はそれを君に隠していたんだ、自分可愛さにね!! そして、君も僕に隠していただろ、自分が愛でお姉さんであることを」 「虐男さん……」 「そっか!! おじさんたち、もっとおうたをうたってほしいんだね!! わかったよ!! きょうはとくべつに、もういっかいおうたをうたってあげるね!!」 れいむは、男が自分たちの言葉を無視するのは、歌が短いからだと考えた。 決して、歌が下手だとは思っていなかった。 子ゆっくりたちに向かって、「もう一回歌うよ」と言って、再度合図をする。 「体が疼いて疼いて仕方がないんだ。ゆっくりを虐待しろってね。これは、僕のDNAに刻まれた本能なんだ」 「そんな……そんなのって!!」 「ゆっくり~~ゆっくり~~ゆ~っく~~り♪」 「事実だよ。呪いみたいなものさ。永遠に解けることのない呪いの鎖。この鎖が解けるとき、それは即ち僕が死ぬときだ。だから……僕は君といっしょにはいられない」 「う……うう……ぎゃ、虐男さん……」 「ゆんゆんゆんゆん♪ ゆ~んゆん♪ ゆっくりしていってね~~~♪♪」 「こんな僕の為に泣かないでくれよ。自分で君の前から去っておいてなんだが、君は本当に素敵な女性だ。僕がいなくても、すぐにもっと素敵な恋人が出来るよ」 「いやよ!! わたしは、虐男さん以外の男性なんて!!」 「おじさん!! これでいいでしょ!! ゆっくりおかねをおいていってね!!」 「あまり僕を困らせないでくれ。新しい恋人が出来れば、僕のことなんてすぐに忘れられるさ。 その時になって、こんな素敵な自分を振った馬鹿に男が昔いたなと、物笑いの種にでもしてくれ」 「いやよ!! いやいやいや……」 「おじさん!! これいじょうむしすると、れいむたちおこるよ!! ぷんぷん!!」 「愛で子さん……最後に僕の我儘を聞いてほしい。抱き締めさせてくれないか?」 「虐男さん……」 男はそう言うと、人目を憚ることなく、女を力いっぱい抱きしめた。 これが最後の我儘だと言わんばかりに…… 女も、男の抱擁に応え、男の大きな背中に腕をまわした。 男の胸元に顔を埋め、涙を流した。 その間にも、れいむ一家は、自分たちを無視して金を払わない男に、怒りの言葉を発している。 「ゆっくりなんて、存在しなければ良かったのに……」 「もうこれいじょうむしすると、おにいさんをやっつけるよ!!」 男の胸の中で、女がポツリと漏らす。 ゆっくりが居なければ、自分たちは愛でお姉さんにも、虐待お兄さんにもならなかった。 一生彼といっしょにいることが出来た。 すべてゆっくりがいたから、自分たちはこうなったのだ。 女は初めてゆっくりという生物に、強い怒りを覚えた。 しかし、そんな女を抱きしめたまま、男は首を横に振る。 「そんなこと言うもんじゃないよ、愛で子さん」 「でも!! でもっ!!!」 「もしかしておにいさん、おかねをもってないの?」 「僕たちが今あるのは、すべてゆっくりのおかげだということを忘れてはいけないよ。 ゆっくりが存在しなければ、僕はただの貧乏農家の長男として一生を終えていたはずさ。君だって似たようなものだろ。 しかし、ゆっくりのおかげで、僕は虐待製品の製造・販売を一手に握るブリーングオブスローリー・カンパニーの代表に、君はゆっくりんピース代表の娘になれたんじゃないか。 ゆっくりなしには、今の豊かな生活はあり得なかったんだよ」 「そうだけど……でも!!」 「おにいさん、びんぼうさんなんだね……かわいそうだね」 「それに、もしゆっくりが居なければ、そもそも僕たちは出会ってすらいなかったんだ」 「そ、それは……」 女も口を濁す。 男と女。立場が正反対の二人が出会ったのは、偶然だった。 男は虐待するためのゆっくりを探しに、女はゆっくりんピースの一員として、ゆっくりが本当にゆっくり出来ているかを調査するため、森に来ていた。 しかし、突然大雨が降り、雨をやり過ごすため手近の洞窟に入ったとき、偶然にも二人は出会った。 初め、二人は互いの素性を隠しあっていた。 虐待をする男はある意味当然だが、ゆっくりを愛でる人間も、その道を理解できない人には気持ち悪く映ることがある。 特に農家のなどのゆっくりを毛嫌いしている人間には、ゆっくりを愛でるゆっくりんピースを敵視している者さえいるのだ。 そのため、二人は素性を隠したまま、薄暗い洞窟の中で、雨がやむのをゆっくり待っていた。 二人の恋の始まりはそこからだった。 初めは、薄暗い洞窟の中に居たため、ただのつり橋効果が働いたのかもしれない。 しかし、洞窟の中で意気投合し、山を降りた後も素性を隠して何度か会っていくうちに、いつしかそれは本物の恋心に変わっていった。 二人は将来を誓い合い、お互いの家にまで行く仲になっていた。 しかし、今日男が女の家に行って、すべてが壊れた。 女は男に、今まで実家で家事手伝いをしていると言ってた。それ自体は、嘘ではない。 しかし、家のことは一切言っていなかったのだ。 ゆっくりんピース代表の娘。それが、女のもう一つの肩書だった。 女の両親とあった男。二人は知り合いだったのだ。それも最悪の方向で。 ゆっくりを虐待する代表と、ゆっくりを愛でる代表。今まで出会っていないはずはなかった。 楽しい会食になるはずが、一転、互いを罵り合う場となり、男は女の家を飛び出していった。 女は、すぐに男を追いかけようとするも、ゆっくりんピース代表である父に止められ、なかなか行かせてもらえなかった。 そんな父に生まれた初めて反抗し、服を引っ掛けて出てきたところで、話の最初に戻る。 「ありがとう、愛で子さん。少しの間だったけど、愛で子さんと一緒にいられて楽しかったよ。 これからは、お互い自分の道を歩んでいこう」 「虐男さん……」 「さようなら、愛で子さん」 「おかねがないならしょうがないね!! とくべつにこんないは、おかねをはらわなくてもいいよ!! ばいばい、おにいさん!!」 女を離し、最後のあいさつを済ませる。 これですべて終わった。もう思い残すことは何もない。 男は女に背を向け、家に帰ろうとした。 しかし…… 「虐男さん!!」 女はシッカリとした声色で、男を呼び止める。 もう女をのほうを向かないと決意した男だが、弱々しく女々しい声色から一転、迷いのなくなった女の声に、いったいどうしたのかと女のほうを振り向いた。 「愛で子さん?」 「虐男さん!! 私はどうしたって虐男さんのことを忘れられない!! だから……」 「……だから?」 「だから……私も今日から虐待お姉さんになるわ!!」 「!!!」 「おにいさん!! なんでかえらないの? ここはれいむたちのおうたのすてーじだから、おかねのないひとは、ゆっくりかえってね!!」 女の突然の発言に男は驚いた。 愛でお姉さんを辞めて、虐待お姉さんになる? そんなことが出来るはずがない。男は女の無謀な考えを改めさせる。 「馬鹿なことを言うもんじゃない。そんなこと、無理に決まっているだろ」 「やってみなくちゃ分からないわ!! 見ていてね!!」 女はそう言うや、横にいたゆっくりのほうに目を向けた。 ゆっくりは、さっきから何か言っていたようだが、女は全然聞いていなかった。 おそらく、邪魔だからさっさとここを退けとでも言っていたのだろう。 まあそんなことはどうでもいい。 女は手近に居たゆっくり赤ゆっくりに目を付けると、それを手に取った。 「ゆっ!? おねえさん、れいむのこどもをどうするの? ゆっくりはなしてね!!」 親れいむが、赤ゆっくりを返せと言っているが、女がれいむの言葉を無視し、赤ゆっくりを持った手を、男のほうに伸ばした。 そして、その手に思いっきり力を入れる。 プチュ 「ゆぎゃああああぁぁぁあ―――――!!!! れいむのあかちゃんがあああぁぁぁ――――!!!」 女は男の目の前で赤ゆっくりを潰して見せた。 それを見て、絶叫する親れいむ。 潰された赤ゆっくりは、悲鳴を上げる間もなく、女の手の中で息を引き取った。 「はあはあは……どう? 虐男さん!! 私もゆっくりを虐待して見せたわ。これで私も虐待お姉さんの仲間入りでしょ」 「なんでそんなことするのおおおおぉぉぉぉぉ―――――!!!!!」 れいむの悲鳴に反し、女は清々しいまでの笑顔を見せる。 これで自分は虐待お姉さんになった、これでこれからも男と一緒にいることができる。 しかし、男は無表情で女の言葉を切って返す。 「君はそれで本当に虐待お姉さんになったつもりなのかい?」 「えっ?」 「真の虐待師は、虐待をするとき決して震えたりしない!!」 「!!!」 女は自分の手を見た。 さっきから震えが止まらない。 今まで愛でお姉さんであったため、ゆっくりを殺害したことなど一度もない。 そのため、ゆっくりを殺した事に、鳥肌が、震えが止まらないのだ。 「た、確かに今は震えてるけど、虐待を続けていけば、その内震えることなんてなくなるはず!!」 「ふう……君は何も分かっていないようだね」 「分かっていないって?」 「虐待というものは、させられてするものじゃない。自分から進んでするということだ!!」 「!!!」 女は再度衝撃を受けた。 確かに、これは望んでしたことではない。 男と一緒にいるために、無理やりしたことだ。 しかし、こんなことで諦めるわけにはいかない。 ゆっくりんピース代表の娘が、ゆっくりを殺す。それも、次代のゆっくりを担う最高に可愛い子ゆっくりを殺したのだ。 もう後には引くことは出来ない。 「で、でも、そのうちきっと虐待が楽しくなってきて……」 「何よりね、愛で子さん。君がしたことは、虐待でもいじめでもないよ」 「えっ?」 「君がしたことは、ただの虐殺だ!!」 「!!!」 女は男の言葉に、三度目の衝撃を受けた。 自分のしたことは虐殺? 虐待と虐殺って何が違うの? 同じじゃないの? お父様がよく言っていたわ。虐待師は、ゆっくりを殺して回るって。 だから、私も赤ゆっくりを殺して見せたというのに。 それじゃあ、虐待って一体どうやればいいの? 女は、虐待と虐殺の違いがよく分からず、延々と考えを纏めあぐねていた。 男はそんな女を見て、仕方がないなと、苦笑いを見せる。 「愛で子さん。どうやら、虐待と虐殺の違いがよく分からないようだね。仕方がない、僕が一度手本を見せてあげるよ」 男はそう言うや、女と同じく、手近にあった赤ゆっくりを手にとって、女の前に掲げた。 「まだああぁぁぁぁ――――!!! れいむのあがぢゃんをかえじでえええぇぇぇ―――!!!」 男はミニトマトより少し大きい赤ゆっくりを、親指と人差し指で軽くつかむと、女の前で指に力を入れた。 「ゆびゃあああぁぁぁぁ――――!!! いじゃいよおおおおぉぉぉ―――――!!!」 男の指の中で、赤ゆっくりが悲鳴を上げる。 先ほどの、女がしたときは一瞬で殺され、悲鳴を上げる間もなかったが、男は熟練のテクニックで、赤ゆっくりを潰さないように、力を調整して入れた。 「やめでえええぇぇぇぇ――――!!!! でいぶのあがぢゃんになにずるのおおおぉぉぉぉ――――!!!」 「おねえぢゃんんんん――――――――!!!!」 「いもうどをはなじでええぇぇぇぇ――――――――――!!!!」 赤ゆっくりだけでなく、一家の絶叫までもが、橋の上に響き渡る。 しかし、本来の女ならそんな一家に手を差し伸べるだろうが、今日はそんなことを気にしている場合ではなかった。 「分かったかい、虐殺と虐待の違いが。君たちゆっくりんピースの人間は虐待と虐殺を混同しているようだが、それは大いなる間違いだ。 確かに素人の虐待師には、すぐに虐殺に手を染める輩もいないではない。しかし、我々のようなプロの虐待師は虐殺など決して行わない。 ゆっくりは生かさず殺さず、徹底的に肉体を、精神を破壊し、心が壊れても殺しはしない。 いや、精神崩壊を起こさせる虐待師など所詮は二流だな。真のプロは精神すら破壊させずに苛めて苛めて苛めぬく。 その過程を楽しむのが、一流の虐待師というものなのだ」 女は男の言葉に深い感銘を受けた。 今まで自分は、虐待師などゆっくりをただ殺害するだけの人種だと思っていた。 しかし、それは大いなる間違いだった。 ならば、自分もそれを実践して見せる!! 男が未だに子ゆっくりを虐待しているように、自分もやってみせる。 女は再び新しい赤ゆっくりをその手に持った。 そして、男のまねをして、親指と人差し指の間に挟み、赤ゆっくりに虐待をする。 プチュ 結果は先ほどとなんら変わらなかった。 なぜ? さっきと違って、力は抑えたはず!! 女は訳が分からず、再び赤ゆっくりを手をかけた。 今度は、さっきと違って、ほとんど力を入れなかった。 しかし、今度は赤ゆっくりの悲鳴が聞こえてこない。 いや、泣き喚く声は聞こえるのだが、痛がっているのではなく、女に殺されるのを怖がっての叫びだった。 これもある意味虐待だが、女は自分が虐待をしているということに気付いていない。 男も、あえて女にそのことを伝えなかった。 これではらちが明かないと、女はもうほんの少し指に力を入れた。しかし…… プチュ またしても、子ゆっくりは指の中で破裂してしまう。 「な、何で……」 「またれいむのあがぢゃんがああああぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――!!!!!!」 なぜ自分には出来ない? 男は未だ子ゆっくりに、あんなにも長く悲鳴を上げさせているというのに!! 女は分からず、地面に膝をついた。 「愛で子さん、これは今の君には到底無理な芸当なのだよ。 赤ゆっくりの皮というのは、とても儚く脆いものだ。今の僕と君の関係のようにね。 そんな赤ゆっくりに肉体的な虐待を加えることは、真の虐待師ですら容易なことではないんだよ。 僕が赤ゆっくりを殺さず力の調節を出来るようになるまで、今まで何百、何千というゆっくりを虐待してきたからこそ、身についた芸当なんだ。 一朝一夕で身に付くほど、虐待の道は甘くない」 これで、女も自分は虐待師にはなれないことを悟るだろう。 男はそう思っていた。 しかし、女の男への愛情はそれを上回った。 無理でも何でもやってみせる!! 自分にも、虐待が出来ることを証明してみせる!! 女は再び、赤ゆっくりを手に持った。しかし…… 「な、なんで? どうして? どうして、こんなに簡単にしんでしまうのおおおぉぉぉ―――!!!!」 「なんででいぶのあがちゃんをごろずのおおおおぉぉぉぉぉ――――――!!!!」 赤ゆっくりの皮は想像以上にもろく、女が何度やってみても、簡単に潰れてしまう。 ついに、れいむの傍には、すべての赤ゆっくりが居なくなった。 女は最後の希望にと、男の顔を見る。 男は女が何も言わずとも分かったのか、仕方がないというように、未だ指の中で絶叫を上げていた赤ゆっくりを、女に手渡した。 これが正真正銘最後の虐待だ。 男は簡単にこの赤ゆっくりを虐待してみせた。ゆっくりが悪いからなんて、底の浅い言い訳は出来ない。 神様。博霊の神様。私に虐待の力を!!!! 女は目を瞑り、神に祈りをささげると、赤ゆっくりに力を加えた。 プチュ 「あっ……」 無情にも、博霊の神様は、ご加護を授けてはくれなかったようだ。 女は、地に手を膝をつき、泣きじゃくる。 自分は虐待お姉さんにはなれない。かといって、ゆっくりを殺した自分は、もう二度と愛でお姉さんにも戻ることが出来ないのだ。 「うああああああああ―――――――――ん!!!!!!!!」 「でいぶのあがぢゃんがみんないなぐなっだよおおおぉぉぉぉ―――――――――――!!!!!」 女は泣きじゃくった。 子供のように、みっともなく泣きまくった。 愛する男の前だというのも忘れ、地面に蹲った。 男はそんな女の体を抱き上げると、ハンカチを出し、涙を拭いてあげた。 「わ、私は虐待お姉さんになれないばかりか、も、もう愛でお姉さんに、も、戻ることさえ……」 「大丈夫。これを見ていたのは僕だけだ。僕が黙ってさえいれば、誰にも分からないよ」 「そんなことじゃない!! 私は、愛するゆっくりを自分の都合のために殺しちゃったのよ!!」 「人間だれしも間違いはあるよ。それに他の動物団体、例えば、鳥や小動物の愛護団体の人だって、生態系に異常が出た場合なんかは、悲しさや悔しさを我慢して、処分したりすることもある。 所詮は人間のエゴで、生かされているんだ。ゆっくりだって同じことだよ。 だから、まだ君は愛でお姉さんに戻れる。まだゆっくりを愛しているだろ。この震えた腕が、何よりの証拠さ」 「虐男さん……」 二人は、抱き合った。 抱きしめ、人目もはばからず、熱い口づけを交わし合う。 まるで、世界が二人だけになったかのような錯覚に陥った。 しかし、シンデレラでいられる時間は長くない。 二人は惜しいと思いつつも抱擁を解き、互いを見つめ合うと、そのまま何も言うことなく、同時に背を向けた。 言葉に出さなくても、しっかり分かっていた。自分たちの楽しかった時間は、これで終わってしまったのだと。もう二度と、昨日には戻れないのだと。 明日からは、再び、前の生活に戻るだけだ。 男は虐待お兄さんに、女は愛でお姉さんに…… 二人は逆の方向にそれぞれ橋を下りていった。 「……れいむのあかちゃんがれいむのあかちゃんがれいむのあかちゃんがれいむのあかちゃんがれいむのあかちゃんがれいむのあかちゃんがれいむのあかちゃんが……」 後には、放心したような、ゆっくりれいむと、飛び散った餡子だけが残された。 これは、ゆっくりによってすれ違ってしまった、男女の悲しい物語である。 ~fin~ ……ごめん、マジでごめん。 なんでこんなの書いたんだろう。 こんなの書いてないで、早くとかいは(笑)ありすを書かないと。 今まで書いたもの ゆっくりいじめ系435 とかいは(笑)ありす ゆっくりいじめ系452 表札 ゆっくりいじめ系478 ゆっくりいじり(視姦) ゆっくりいじめ系551 チェンジリング前 ゆっくりいじめ系552 チェンジリング中 ゆっくりいじめ系 614チェンジリング後① ゆっくりいじめ系615チェンジリング後② いい夢みれただろ?前編 いい夢みれただろ?後編 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2177.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1041 はるですよー/コメントログ」 何かワロタwwwww -- 2010-11-04 11 06 14 最後に吹いたwww こいつは賢いww -- 2010-12-10 19 56 00 どういうことかわからん -- 2014-02-03 10 35 36 まぁ、りりーはゆっくりの中でもかなり特殊だからな~ 希少種よりも希少だったり、街管理のゆっくりだったり。 能力も「はるですよ~」しか喋らない、飛行できる、ゆっくり索敵、ゆっくりオーラ、と色々ある。 作者もただ、りりーを元にネタを書きたかっただけではなかろうか? ・・・ただ、可愛い!! -- 2018-01-18 05 21 36
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2420.html
【最初に】 このSSは羊の羽氏ではなく、バスケの人が勝手に ゆっくりいじめ小ネタ189 新製品の続きをまとめたものです あまりに良いなと思ったので、つい…… 事後承諾の形になることは申し訳ないです 66スレ691 「ゆたんぽ」 各種ゆっくりの形状の湯たんぽです。 ゴム製の容器に本ゆっくり皮を張っています。触感はまさにゆっくりそのもの。 パックで購入した赤ゆっくりの夜泣きに非常に効果的です。 人間が使用してもなんの問題もありません。 ※赤ゆっくりが親と誤認しないよう、きちんと説明してあげましょう。 ※この商品はすっきり用ではありません。 ※皮は生きたゆっくり程頑丈ではありませんので投げないでください。 ※中に餡子やクリームを入れると掃除が大変です。ご注意ください。 67スレ189 「きば」 捕食種の牙に似た入れ歯です。 畑や家を守る番ゆっくりに装着して攻撃力を強化します。 バネで元の歯を挟み込むのでゆっくりが一人で装着できます。自力では外せません。・付属の癇癪玉を奥歯の最終兵器ボックスに入れておくと、ありすに後を取られた時等に自決できます。 ※噛まれるとケガをしますので信頼できるゆっくり以外には使用しないでください。 ※牙が邪魔して食事やちゅっちゅすると舌を切る恐れがあります。 ※専用のストローで流動食を与えてください。 67スレ550 「そっくりれいむ」 ゆっくりれいむに似せて作った100%人工の饅頭です。 捕食種へ普通のゆっくりを餌に与える抵抗感がある方へ。某団体推奨品。 転がしたり投げたりしてやると大変喜ばれます。 人間が食べても害はありません。 ※普通種に与えると、共食いの原因になります。 ※毒を入れると駆除剤としてお使いいただけます。 ※飾りをゆっくりの物と取り替えると、生きながら腐るゆっくりが生まれる場合があります。 絶対にやらないでください。 67スレ958 「こうすい(ヴぁにら) 」 バニラオイルをキャリアオイルで希釈した液体です。 霧吹きでゆっくりに数回吹き付けてください。 やわらかな甘い香りがゆっくりの好感度と食欲を大幅up! 臭いと思い込んでいるうんうんも一吹きで餌に早変わり。 ※オイルは香料なので甘くありません。 ※かけすぎると共食いの原因になります。 ※石や木に吹き付けると野生のゆっくりが歯を折る危険があります。 68スレ344 「めがね」 厨ニ病必携アイテムの丸メガネをゆっくりサイズにしました。 レンズの位置を決め、そこに合わせてメガネをゆっくりの皮に差し込みます。 かけている間、ゆっくりは賢くなった気分になります。 移動タイプが"跳ねる"から"這う"に変わります。 すごくとかいはです。 ※外す時は差し込んだ部分を水でふやかしてください。 ※目の下にレンズが来る位置に装着すると、正面からのすりすりに不具合が出ます。 68スレ753 「櫛」 もち手の部分を長く平らにして、ゆっくりが咥えやすくした櫛です。 ゆっくり同士の毛づくろいに便利です。 髪が引っかからないよう、櫛の歯の間隔を広めにしてあります。 とかいはアイテムです。 ※髪が鶏卵素麺で出来た個体には使用しないでください。ハゲます。 ※抜けた髪を食べさせてはいけません。食べるために髪を抜くようになります。 ※虐待に使用しないでください。刺したり引っかいたりしないでください。 ※一匹で飼っている場合は飼い主がブラッシングしてあげましょう。一人では使えません。 69スレ66 「飾り修理キット」 30cm四方のパネルの表面に飾りを置いて使用します。 小さな傷や破れなら数日置いておくだけで直ります。 破片からの再生や急いで直したい時にはパネル全面にジュースをかけてください。 予備の飾りを作るのにもご使用いただけます。 パネルは消耗品ですが、ジュースをかけると長持ちします。 ※壊れやすい商品ですので、ゆっくりを乗せないでください。 ※パネルの上でのすっきりは絶対に行わないでください。 ※分解しないでください。中には何もいませんよ。 69スレ662 「タイヤ」 屋外でゆっくりを飼育するための簡易ハウスです。 中央の穴に親ゆっくりが入り、タイヤ内側の子ゆっくりの世話をします。 親の手助け無しには出られない構造なので、脱走や迷子の心配がありません。 夜や雨の時は付属の帽子(まりさ)をかぶった親が中央に収まります。 頑張れば押して餌場まで移動することもできます。 ※片親のゆっくり用なので、親が健在なら複数用意してください。 ※親のいない間に長時間の雨が降ると水没する場合があります。 ※親がいなくなると全滅します。使用の前に敗北条件を確認しましょう。 ※れいぱーに対する防御力がより高いスパイクタイヤも御用意しています。 70スレ125 「れえざー」 光量を上げた押し込みスイッチのペンライトです。 まりさに与えると非常に喜びます。ドススパークと勘違いすることもあります。 光を向けられたら目を逸らしてやると、やっつけたと勘違いします。 調子に乗った所で逆に光を当てると、「バキューン!」「やられた~」の遊びが楽しめます。 ※長時間光を見ると失明する恐れがあります。 ※子ゆっくりに与えると悪い子に育ちます。 ※野良を増長させて遊ぶ時は、後始末をしてください。 70スレ496 「灯光器」 懐中電灯と、各種ゆっくりの絵を描いたフィルムです。 写るゆっくりの大きさはスクリーンとの距離で調整してください。 飼いゆっくりの遊び相手から、れいぱーの誘引まで、楽しみ方は自由。 ※きめぇ丸との高速シェイク対決は十分に広い場所で行なってください。 ※ザラザラした壁で使用すると、すりすりした時に頬をケガすることがあります。 ※嫌いなお兄さんの家のドアに、まりさ(性)を使用しないでください。 71スレ37 「きぐるみありす 」 クイーンサイズまで皮を引き伸ばしたハリボテのありすです。 野良ゆっくり避けに、発情顔で作られています。 飼いゆっくりの避難所として、緊急時は口から内部に入るよう指導してください。 防水加工をしてありますが、皮は食べられます。 ※著しく周囲の景観を損ねます。設置場所には気をつけてください。 ※滅多に人里には来ませんが、本物のクイーンの口に入らないよう指導してください。
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1748.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 835 罰ゲーム/コメントログ」 おもしろかった! -- 2010-07-09 21 55 10 最高な制裁だぁww -- 2010-07-12 22 49 31 親を罵倒する子ゆはゆっくりできる -- 2010-08-26 23 30 14 良いなぁ しかし壊れちゃったかw ゆっくりするとゆっくりできなくなる事を学習し、今後二度とゆっくりしたくてもゆっくりできなくなったゆん生を見てみたかったぜ…w -- 2010-11-11 20 17 19 おもろいww これはゆっくりの使いじゃあらへんでかな? -- 2010-12-12 01 42 42 とどめをさしたい気持ちもあるw -- 2011-03-26 02 55 26 きっととんでもないゆさせが来たと思ったんだろう -- 2011-07-30 22 54 06 \デデーン/ -- 2011-12-20 10 36 12 久しぶりに腹いてえwwwww -- 2012-07-25 22 41 42 ゆっくりアウトー -- 2013-01-14 20 51 59 いじめはいけないと思います やめてください -- 2013-01-16 18 17 36 やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ -- 2013-01-16 18 19 34 ゆっくり達の身にもなってほしいです だから今すぐやめてください -- 2013-01-16 18 24 28 ハハハいじめは確かによくないが、それは人間相手の時だけだね? -- 2013-03-23 02 09 41 やめろって言いたいなら見るな! -- 2013-05-29 20 01 04 「ジャジャーーン」で一瞬おりんでも出るのかと思った。 -- 2013-05-30 00 08 28 空想上の生物にどうやって身を置くんですかね・・・ 実際いたとしても霊長類とは遠いだろうし -- 2013-06-24 17 30 57 「ジャジャーーン」で、おりんが出てくるかと思ったぞ… -- 2013-08-06 10 26 21 当然、謎のDVDが置いてあって、誰かがそれを再生すると普通のドラマが始まり、フィナーレを迎えたと思ったら唐突に「田㊥ァ」「タイキック!」とか役者が連呼し出して、挙げ句の果てに意味もなく田㊥がタイキックの標的になる。 という展開もあるんだよね? 蹴られるのがゆっくりだから、うまく手加減しないと潰れて強制終了だろうけど -- 2014-06-26 22 29 19 ↓余談だけど、某ゲームのせいで「ジャジャーーン」で連想するのが双子ロリ幽霊になってしまった俺って… -- 2014-06-26 22 38 27 最高の虐めだ -- 2014-07-30 19 43 20 ↓2片方ショタ -- 2016-02-22 13 19 09
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/462.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね/コメントログ」 原作キャラの劣化コピーみたいな習性を持つゆっくりは楽しいね。 ところでこーりんにもまむまむはあるのだろうか? -- 2010-08-18 21 42 19 ↓きもいこと言うな -- 2010-09-22 23 45 23 飼いたくなるな -- 2010-09-29 21 45 11 ミニはっけろ・・・幻想郷の魔理沙はどうしてるんだろうか -- 2010-12-10 17 00 50 「そぉい!」お兄さん充分ワルだよww -- 2011-08-23 15 54 31 実際にゆっくりがいたら、「こーまかん」とか「ちれーでん」とか作りたいよな。 基本種でもちぇん、ぱちゅり、みょんなんかはゲスでも可愛いし。 -- 2011-11-09 02 15 33 こーりん欲しいな -- 2012-02-19 20 46 10 現実にもゆっくりいたらいいのにな・・・w -- 2012-11-05 15 27 08 ミニはっけろは危ないんじゃないか?汗 兄さん最悪な奴だな、ラーメンを人にかけるなんて、傷害罪に問われちゃうよ(*1))) -- 2012-12-19 11 27 02 こーりんかわいいよこーりん(≧∇≦) -- 2013-07-21 11 42 31 さりげなくトンデモアイテムが混じっているのだが -- 2013-09-25 22 52 52 こーりんは雄しかいないんだな -- 2014-07-31 13 43 38 ああ、なんで現実にゆっくりが存在しないんだろ -- 2014-11-09 14 32 37 希少種サイコー! -- 2014-11-10 16 22 51 古道具屋さんごっこか……かわいいな -- 2015-01-31 13 59 34 フリーターお兄さん馬鹿すぎる -- 2015-02-26 10 13 51 こーりん飼いたい( ^-^)ノ -- 2016-01-29 17 26 58
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/555.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 251 ゆゾンデートル/コメントログ」 ゆかりん…? -- 2010-07-07 23 49 00 どうしてこう東方のキャラとか信者はキモイんだろうか -- 2010-11-05 22 04 58 いや、面白かったよ。 前の作品も好きだよ。 -- 2011-10-24 14 44 16 ↓↓あんたが知ってるオタクが、たまたまキモイオタクだっだけ。それと、キモイと思ってもそれをわざわざコメントすんなよ。不愉快。 -- 2011-10-25 23 51 25 東方の3次創作サイトに来て何言ってるのか本当にわからない 100歩譲って東方2次のゆっくりとその2次創作(東方3次創作)のゆっくりSSは好きだけど原作に興味ないって考え方だったとしても、 少なくとも此処の住人であるならば、ただの東方信者なんかよりもずっとキモイ存在であることは自覚しておいたほうが良い -- 2012-03-07 23 08 09 ゆっくりはあらゆる独自設定があるから楽しいな -- 2013-01-16 09 02 43
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1187.html
ある昼下がり 幻想郷の深い森の奥にある、木々の開けた小さな草原 その草原にゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙が二匹で寄り添っている ゆっくり霊夢の下腹部は大きく膨れあがっており、出産間近であることが伺える 「ゆ~♪ ゆ~♪」 ゆっくりと体を左右に揺らしながらゆっくり霊夢は歌を歌う 「ゆ~ゆ~♪」 「すごいおじょうず!れいむはおうたのてんさいだね!」 隣の魔理沙はその歌に大喜びである 「おうたがじょうずなれいむは、きっといいおかあさんになるね!」 魔理沙のほめ言葉に思わず照れながら微笑むゆっくり霊夢 なんとも仲睦まじいやりとりである そのまま夕暮れまでゆっくりすると、やがて二匹は巣へと戻っていった 「ゆ゙ぎぎ…!!」 その晩のこと、ゆっくり霊夢の陣痛がはじまった 「い、いたいよ…!ゆっくりできないよ…!!」 涙で顔を皺くちゃにして痛みを訴える霊夢 「ゆっ! れ、れいむ!ゆっくりしていってねっ!」 その声にゆっくり魔理沙はおろおろとする しかしゆっくり魔理沙には声をかけてあげることしかできない ゆっくり霊夢が陣痛を訴えてしばらくすると… プシッ 巣に小さな水音が響いた するとゆっくり霊夢の底部にある小さな穴、いわゆる産道からぬらぬらした透明な粘液が水溜り状に広がっていく 破水である 出産が開始されるのだ ゆっくり霊夢は体を後ろに傾けて壁にもたれかかると、荒い呼吸で出産を開始した 「ゆぎっ! ゆぎっ!」 顔を真っ赤にしながら必死にいきむゆっくり霊夢、その顔は汗で湿っており額中にびっしりと血管が浮き出ている その姿からは痛みの凄惨さが見て取れる 「いぎぎ…!ま、まりさぁ…!!」 「れいむ!がんばってね!げんきなあかちゃんをうんでね!」 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の傍で懸命に声援をかけつづける しばらくするとゆっくり霊夢の産道周辺がヒクヒクと痙攣しはじめる その痙攣にあわせて、普段は目に見えないゆっくりの膣孔が見えるようになる 膣孔からは、ゆっくり霊夢の呼吸にあわせて粘液が漏れ出している ゆっくり霊夢の膣孔が菊紋を描くのを確認すると、ゆっくり魔理沙はその小さな穴を舐めはじめる 舌で刺激することによって、出産を促すのである 溢れる粘液を舐め取るように、中の粘液を吸いだすように、ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の底部に舌を這わす 「ひぃ゙~ッ!!ひぃ゙~ッ!!」 「がんばってね!がんばってね!」 痛みのあまり泣きながらいきむゆっくり霊夢 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の為に懸命に底部を舐め続けた やがてゆっくり霊夢の下腹部の膨らみは産道のほうに偏りはじめる 胎児が移動しているのだ それにつれ産道周辺がこんもりと膨らみはじめる 「んぃ゙ぎッ!!んぃ゙ぎッ!!」 髪を振り乱しながらさらに強くいきむゆっくり霊夢 するとぴったりと閉じていた産道がミチミチと音を立てて開いていく 「ん゙お゙お゙っ!!」 開いた産道の奥にはゆっくりの赤ちゃんの顔が見える 「れいむ!もうすこしだよぉぉ!!あかぢゃんもはやぐでてきでねぇぇっ!!」 応援しているゆっくり魔理沙の顔ももう涙でぐしゃぐしゃである 「あ゙がちゃッ…!!あ゙がちゃッ…!!」 満身創痍のゆっくり霊夢 ゆっくり霊夢は白目寸前の目つきで口を大きく開け、荒く呼吸しながらうわ言のように赤ちゃんの名を叫ぶ …と、すぐゆっくり霊夢の動きが止まった 凄まじい形相のまま固まったと思うと、プルプルと体を震わせはじめる すると ズポッ と赤ちゃんが飛び出してきた 地面にぶつかってコロコロと転がると、 「ゆっきゅりしていっちぇねぇ!」 力強い声でそう言った 「……れ゙」 「れ゙、れ゙いむ゙ゔゔ!あがぢゃんゔまれたよおおっ!!よぐがんばっだねええっ!!」 「ゆ゙っぐりじでいっでね゙ぇぇぇっ!!」 「びぇぇぇぇぇっ!!」 これ以上の無い歓喜である 二匹は号泣しながら新たな命の誕生を喜んだ 生まれたのはゆっくり霊夢の赤ちゃん まだ母親の体液で体がぬらぬらと光っているが、その姿はとても可愛らしく健康的である 好奇心旺盛に巣の周りをキョロキョロと見渡し、両親の姿を見つけると 「みゃみゃ、ぴゃぴゃ、ゆっくちちようね!」 と言って満面の笑みを浮かべてその場でピョンと飛び跳ねた ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙は赤ちゃんに寄り添ってほお擦りをする 赤ちゃんはそれをくすぐったそうにしながらも受け入れた だいすきなお父さんとお母さん、おいしいご飯に静かな森での幸せな生活… その目はきらきらと輝き、将来の希望に満ち溢れていた ──バキバキッ 「ゆ?」 「なんのおと?」 その時突然巣の中に大きな音が響いた ゆっくり一家は喜びの抱擁を中断し、部屋の周りを見回す すると… ──バキッ! ひときわ大きな音を立てたと思うと入り口の扉を突き破って何かが巣の中に飛び込んできた 人間の腕である ゆっくりの巣を見つけた人間が、ゆっくりを捕獲しようと巣の中に手を伸ばしてきたのだ 「ゆ゙!?ゆ゙ゔゔ!!?」 「な゙に゙ごれ゙ぇえッ!!?」 巣の中に突きこまれた腕はゆっくりを求めて巣の中を激しく動く 勿論突然の侵入者に動揺したゆっくり一家は、それが何なのか理解することができない 「み゙ゃみ゙ゃぁああああっ!!」 生まれたての赤ちゃん霊夢は突然の衝撃とあまりの恐怖に泣き叫びながら盛大に失禁する 幸い穴が深かったため寸手のところで人間の手がゆっくり一家に届くことは無かった それでも一杯に差し込まれた腕はゆっくりを探してバタバタと激しく動く ゆっくり一家は壁際に固まって、その腕から必死に遠ざかる ゆっくり霊夢もゆっくり魔理沙も何が起こっているのか理解できない ただ、我等の巣が何かに強襲されているということだけは理解できた 「ごわ゙い゙よ゙お゙お゙お゙っ!!!」 「あ、あかちゃんはかくれてねっ!」 「れいむもあかちゃんもまりさがまもるよ!」 ゆっくり魔理沙は家族を庇う様に前に出て、辺りの餌やら石やらをその腕に吹きつけはじめた 「びゃああッ!!ごわいよお!!ごわいよおおっ!!」 ゆっくり赤ちゃんは恐怖した ひたすら恐怖し続けた まともな思考など働く余地が無いほど震え上がり叫んだ 危機から身を守らねば 隠れるところを探さねば そうして赤ちゃん霊夢は隠れる場所を求め 先ほどまで自分が居た母親霊夢の産道にもぐりこんだ 「ゆ゙ゆ゙っ!?あかちゃん!なにしてるのっ!?」 今まで自分がずっと居た場所、一番信頼できる安全な場所 赤ちゃん霊夢が選んだのは母親の胎内だった 「ゆぐぐ!くるしいよ…!」 出産の影響もあり、ゆっくり霊夢の膣孔の皮は伸びきっていた為そこにもぐりこむのは難しく無かった それから間も無く、ゆっくり魔理沙の善戦あってか腕の主は捕獲を諦めて巣から去っていった しかし問題はそれで済まなかった 恐怖のあまり、赤ちゃん霊夢はゆっくり霊夢の産道にもぐりこんで出てこないのである 苦しむ母霊夢などお構いなしに、赤ちゃん霊夢は恐怖でガチガチと歯を鳴らしながら奥へ、さらに奥へと進んでいく 「ん゙ぃ゙ぃ゙!ん゙ぃ゙ぃ゙!」 「あかちゃん!もうだいじょうぶだからはやくでてきてね!」 ギリギリと歯軋りをしながら苦しさと痛みに耐えるゆっくり霊夢 ゆっくり魔理沙も必死に呼びかける 再び体積が増えた苦しさに、必死にひり出そうとしても赤ちゃん霊夢は抵抗して出てこない 再び赤ちゃんを包んだ膣孔は再度ぴったりとその口を閉じてしまっており その穴からはただただぬらぬらと透明な粘液を垂らすばかりである 「赤ちゃんでてきてぇーっ!!」 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の膣孔に口をつけて必死に吸い出そうとする 巣にはただただ淫猥に粘液の水溜りが広がっていくばかりであった 戻るゆっくり ~END~ 自分で書き込みした話をSSにしてみた 満足している。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2173.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1039 しあわせ/コメントログ」 泣きそうになった ゆっくり達が可哀想すぎる・・・ ゆっくりしていってね・・・ -- 2010-04-16 01 46 22 そう、ゆっくりは飽きたらぽーいだど。 -- 2010-05-02 01 59 27 一思いに、殺してやれよ。ゆっくりに同情した。 -- 2010-06-28 07 39 17 最高だった!この手の話はゆっくりが ある意味救われたような印象を受けるんだけど 「心の死臭」と言う設定がそれを感じさせない すごくゆっくりできたよ! -- 2010-07-04 15 33 18 ゆっくりに同情w ならなぜこのに居るのw -- 2010-07-29 21 27 07 同情してしまう人はここからはやくお帰りなさい。そしてもう来るんじゃない。 -- 2010-08-02 23 58 21 これはもうちょっと長めでもよかったんでない? もっと読みたかった -- 2010-08-05 21 27 08 おおゆかいゆかい -- 2010-08-11 16 41 21 ゆっくりがあまり人間くさいと、ただの量産型C級サイコホラーみたくなるなあ。 -- 2010-12-12 17 23 12 心を壊すのかー いいかんがえだな〜 -- 2011-02-19 06 25 12 ゆっくりに同情か。 きっとどんな生き物にもやさしい人だったり、感受性の強い人なんだろうな。(別にここにいる人間にそれがないとは言わない。) だけどそんないい人でもここにいると、この話の場合では、野良ゆっくりに同情なんかするごみ虫野郎だな。 -- 2011-11-11 12 17 00 ↓言葉に気をつけなよ 大体ゆっくりだって生きてるんだよ 同情する人だっているんだから、つっかかんないでね! 後、話変わるけどさ・・・ ゆ虐ってどっちかっていうとほとんどゆ殺じゃね? -- 2012-06-11 20 50 59 ゆっくりは虐待するのが最高だな! 同情するんだったらゆ虐には向いてないと思うから二度と見ないほうがいいよ! -- 2012-12-22 16 33 01
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1438.html
あんらっき~を乗り越えて 23KB 虐待-普通 観察 自業自得 仲違い 駆除 ツガイ 現代 うんしー jiltukuri 『雪』 それは個人が持つ価値観によって扱いが全く異なる代物。 山に降ればスキー場経営者が喜び、街に積もれば邪魔者扱い。 所有する土地の積雪に対する反応は、年齢を重ねれば重ねるほど拒絶を示す傾向にある。 何故ならば、雪かきという半強制的な苦行が待ち構えているからだ。 これが、中々の重労働。 だが、やらない訳にはいかない。 この雪の量では自動車を道路に出す事もままならないからだ。 「……めんどくさい」 俺はスコップを片手に持ちながら呟く。 目の前には真っ白な銀世界が広がっている。 昨夜、急激な寒波が訪れて、予報もされていない想定外な豪雪注意法が発令された。 だからと言って対策など何も出来るはずも無く、家の中であまり振らないように祈るしか方法は残されていない。 寝る前に祈りを捧げた効果を確かめる為に、俺は軽く純白に輝く雪にスコップを差し込んだ。 積雪量自体は、それ程多くない部類に入る。 だが、スコップの先に感じる氷の感覚が、これから行う雪かきの厄介さを予見しているようだ。 「重っ!?」 俺は雪をひとすくい持ち上げる。 予感的中。 新雪の下には氷の層が出来ていた。 前日の暖かい気温でほどよく溶けていた名残雪。 それが、深夜に訪れた氷点下によって再氷結した為に出来たやっかいな代物。 その厄介者は、ガラスの腰が軽く砕けそうな重量感をこれでもかと主張してくる。 「あーあ、めんどくさい……」 嫌々ながらもスコップを動かす。 この駐車場に積もる雪を排除しなければ車も出せない。 自然が及ぼす変化に文句を言った所で何も状況に変化は訪れる事は無いだろう。 でも、愚痴は自然と口から毀れる物なので、これもやむを得まい事情があるのだ。 「……」 「ゆ?」 「ゆゆ?」 ザラザラザラ。 自動車に被っている雪を地面へと落とす。 「……」 「ここはゆきさんがないよ?」 「とってもゆっくりできそうだよ!」 ザッコザッコザッコ……。 重い重い雪の塊を投げ捨てる。 「……」 「ゆ~ん! とてもきにいったよ!!」 「ゆっくりできそうだね!?」 ペンペンペン。 雪を一箇所に集めて小山を作る。 「……」 『『 ここをゆっくりぷれいすにするよっ!! 』』 ガサガサガサ。 ゆっくり達は、ダンボールを手早く広げてお家を作り上げた後、宣言を完了した。 「うるっせぇええええええええええええっ゛!?」 『『 ゆぅううううううううううううっ゛!? 』』 お兄さんの振り降ろしたスコップの先が、駐車場に無断進入していたまりさの体の端を掠める。 そのままスコップの勢いは衰える事はなく、闖入者の設置してあったダンボールを貫通した。 「あああああああああっ゛!? いのちがけでかちとった、まじざのだんぼーるさんがああああああっ゛!!」 「れいむだぢが、ゆっぐぢふゆごもりするだめの、ゆいいつのきりふだがあああああああああっ゛!?」 まりさ×れいむのお馴染みコンビ。 理想的なプレイスを求めて移動していた野良家族。 やっと辿り付いたかと思いきや、一瞬で大事なダンボールが半壊状態。 泣く理由に十分値する苦難のゆん生と言う茨道を歩いてきたまりさ達。 「どぼじでごんなごどずるのぉおおおおおおおおおっ゛!? べんじょうじろおおおおおおっ゛!! おばがぁあああああああああっ゛!?」 「れいぶのおいじいきのみざんだぢが、ばらっばらになっでるぅうううっ゛!?」 だが、そんな悲惨な目にあってきたまりさ達のゆん命など、お兄さんには関係ないことだった。 駐車場に進入してきて住居を設置した愚か者。 それも、苦労して除雪した部分に我がもの顔で居座ろうとしたのだ。 お兄さんが怒り狂うのも無理はない。 「ごごに、おおあながあいでるううううううっ゛!? せなかがすーすーずるよぉおおおっ゛!! ざむいいいいいいいいいっ゛!?」 「いやああああああっ゛!? ゆっぐぢできないいいいいいっ゛!!」 当然、ゆっくり達もお兄さんの気持ちを推し量る事はなかった。 今後について考えるべき重要な問題点は、ゆっくりプレイスが崩壊寸前に追い詰められた事、唯その一点のみ。 まりさ達の現状は最悪の一言。 持ち込んだ食料も粉々にされて泥と混じり合っている。 今夜を過ごす事さえも不可能に近い緊急事態に追い込まれていた。 「まじざだじのゆっぐりぶれいずに、なんでごどずるのおおおおおおっ゛!?」 「ゆっぐりせずにべんしょうしてねっ!?」 まりさ達は、大声をあげながらお兄さんに迫る。 別に不可解な行動ではない。 プレイス宣言をした後の場所は、何処であろうと自分達のテリトリーだと盲信している。 それは、野良や飼いゆに限定されるべき事項ではなく、ゆっくり達の本能に近い考えとも言える。 つまり、このまりさ達も自分達のゆっくりプレイスに無断進入してきた敵に吼えているのだ。 目の前に立つ人間へ、抗議行動としての考えを揺るがせる事無く、大声で捲くし立てる。 「何で弁償しなければいけないんだよ?」 「まじざのだんぼーるざんごわじだでじょおおおっ゛!? なんで、そんなごどもわがらないのおおおっ゛!!」 「まりさっ!! このにんげんさんは、あたまがかわいそうなんだよっ!?」 互いに侵入者として見据えた対立。 そこには、引くという事を知らない罵り合いが繰り広げられる。 絶対的有利を確信しているゆっくり達は、相手との力量差を計る基本的行動は二の次だ。 まずは、言葉で圧倒する行為を実行する。 「ゆ! そうなの!? それじゃあ、わかりやすくいうよっ!! ゆっくりとりかいしてねっ!? にんげんさんは、だんぼーるさんをこわしたでしょ? ごはんさんもどろどろにしたせきにんをとってね!?」 「ゆゆーっ! とってもわかりやすいよっ!! さすが、まりさだねっ!! ほれなおしちゃうよっ!!」 れいむがまりさを褒め称える。 まりさは頬をピンク色に染めて目尻を下げながら、嬉しそうに体を左右に揺らす。 その二つの塊を見下ろすお兄さんの眼差しは、冬の寒風よりも冷ややかだった。 「ゆんゆ~ん!! あたらしいだんぼーるさんがてにはいるよーっ!!」 「あまあまもってきてね!? たくさんでいいよっ!!」 そんな凍てつく視線に物怖じすることなく要求し続ける、空気の読めない哀れなまりさ達。 いや、逆に空気を読んでいるのかもしれない。 『この家無き子になった不幸を、幸運に変えるチャンスなのかもしれない』 そう頭の中に打算的な思考が一杯に詰まっているとも考えられる。 自分が有利な状況を信じて疑わないまりさ達。 そんな狭い視野で見据えた未来は、当然不幸の入り口しか開かれていない。 空気を読む技量を得る前に、このまりさ達には大事な物が欠けていた。 「いつまでまたせるきなのっ!? まりさおこるよっ!!」 「れいむはおこってるんだよっ!! ぷくーっ!!」 短気なれいむは丸い体に大気を詰め込み、頬の部分が通常の二倍以上に膨れ上がる。 例えて言うなら、食べ物を詰め込んだリスの頬に似ていた。、 しかし、れいむの全身が僅かに膨らんでいる為、風船のような形に近い状態とも言える。 その威嚇の行動は相手を怯ませる効果は皆無。 行為としては、ゆっくり達が思うような成果は望めず、人間達を正反対の行動に走らせる結果となる。 「ゆんやああああああっ゛!! いだいよおおおおおっ゛!!」 膨れたれいむの頬を裂くように、スコップを横に凪いだお兄さん。 風船のように盛り上がっていた肌の部分を容赦なく切り裂き、圧迫されていた勢い良く餡子が流出し始める。 流れ出した黒い餡の水分は多め。 雪の道を歩いて、身体に吸収したのが原因なのだろうか? お汁粉のような緩さをした餡が、半崩壊したダンボールの上に小さな染みを広げていく。 「まじざのはにーがあああっ゛!? どぼじでごんなごどずるのおおおおおおっ゛!!」 「だずげでえええっ゛!! まじざああああああああっ゛!?」 お兄さんから見て、左にまりさ、右にれいむがダンボール内に身体を収めていた。 最初の一撃でまりさの左部分のダンボールを破壊し、二度目の攻撃ではれいむの右側を切り裂いた。 結果、既に水分が浸透してふやけていた小さめのダンボールは、 天井部分を支える機能を失い、地面に向けて垂れ下がった状態になった。 それがまりさ達へと、プレイス崩壊寸前の危機感を悪戯に植え付ける。 「うわああああああっ゛!? まじざのゆっぐりぶれいずがああああああっ゛!!」 「まじざあああっ゛!! べーろべーろじでよおおおっ゛!? ごのままじゃ、あんござんがながれて、れいぶがじんじゃうでじょおおおおおおっ゛!!」 新しいダンボールを要求していたまりさが、古いダンボール崩壊を見ながら泣き叫んでいる。 かなり滑稽な状況に感じるだろうが、この旧プレイスには思い出というものがあるので仕方がない事だった。 このダンボールは勝者の証だったのだ。 雪が降り積もる前の争奪戦で勝ち取った奇跡の素材。 引越しの行く先々で、好奇や嫉妬の視線をその身に受けて優越感に浸っていたまりさ。 それが、目の前で崩れ落ちていく。 まりさは生きてきた全てを失うような悲しみに襲われていた。 当然、深い悲しみで涙を流し続けるまりさに、他の状況へと意思を向ける余裕は無い まりさの隣で騒ぐれいむも、今まさに危機的状況に陥っていた。 頬からの餡子の流出が止まらないのだ。 一刻も早く、ゆっくりの唾液などで傷を塞がなければ、今後の生命活動に暗い影を落としかねない。 れいむは頬を流れる命の源に恐怖を感じていた。 「ゆわああああああっ゛!? かわいいれいぶをだずげでええええええっ゛!!」 その胸の奥から絶え間なく湧き上がってくる絶望に近い感覚は、涙腺を難なく崩壊させる。 顔を左右に振りながら、周囲に透明な雫を振りまくれいむ。 その深い絶望は、れいむのある部分の元栓を決壊させた、 「ゆううううううっ゛!! ゆああああああっ゛!! じんじゃうよおおおっ゛!!」 れいむの下腹部から大量のしーしーが漏れ出す。 漏らしている自覚は全く無い。 右頬の大怪我に一杯一杯のれいむは、身体の調整を維持できない程の錯乱状態になりつつある。 泣き叫ぶまりさとれいむ。 それぞれの悲しみの根源は全く違うものだが、悲痛な感情はどちらも負けてはいない。 「ゆっくりなおってね!! だんぼーるさんゆっくりしていってね!? ゆうううっ゛!! どぼじでなおらだい……? つっツッ!?」 舌を懸命に伸ばし、ダンボールの崩壊を食い止めているまりさ。 足元に水分が流れてくる感触を受けて、その不意打ち気味の衝撃に身体を大きく振動させる。 視線は、小川が流れてくる上流へと自然に向けられる。 そこで見たものは、大事なダンボールの床の部分に豪快なしーしーを染み込ませているれいむの姿。 まりさは悲しみから怒りに変えた後、れいむの丸い体へと突進していく。 「だんぼおぉるざんに、ゆっくりできないことをした、れいぶはじねぇえええっ゛!?」 「ゆぶうううっ゛!? ああぁああっ゛!! ゆがばがああああああっ゛!?」 寄り添うような幅で、仲睦まじく並んでいたまりさ達は、互いに大きく距離を取り始める。 まりさは大事な宝物を汚したれいむに対して、制裁行動の体当たりを行った。 れいむは予想していなかった打撃に抵抗することも出来ず、慣性に身を任せて転がっていく。 ようやく回転が止まった時のれいむの姿は、全身泥だらけの醜い風貌となっていた。 右頬の怪我は悪化の一途を辿り、大量の黒い餡子が駐車場へと流れていく。 れいむの足元は雪解け水でうっすらと水溜りが張っている。 あんよは、先程漏らしたしーしーの影響もあり、既に使い物にならないほど緩んでいた。 無理矢理移動を試みれば、地面に足の部分を残して、胴体とは離れ離れになってしまうだろう。 「どぼじでれいぶをつきとばずのおおおおおおっ゛!? うがあああっ゛!! がわいいれいぶをうらぎっだまじざはじねえええっ゛!!」 口だけは流暢に文句を言い放つれいむ。 しかし、れいむは恐怖で動ける状態ではなかった。 愛するまりさからの体当たり。 それは、確実に殺す為に繰り出された、躊躇など全く感じられない慈悲無き一撃。 れいむは絶望を感じ取っていた。 「れいぶがぴんちだよっ!? このままじゃゆっくりしちゃうよっ!! ゆっくりゆるしてあげるから、たすげでねっ!?」 それでも慈悲を求めずにはいられない。 助けてくれた後は仲直り、これだけ可愛い自分だからきっと捨てるのは惜しいはず。 何も心配はいらないのだと、湧き上がる絶望を押し込める様に、まりさへと救いを求めたれいむ。 「ゆっくりしんでねっ!! れいむはゆっくりできないゆっくりだよっ!!」 れいむのそんな甘い考えは、相方の拒絶と死の宣告で切り捨てられる。 ゆっくり達が、"ゆっくり出来ない固体" と、認識した相手に関してはとても厳しい態度をとる。 それが家族だろうと何だろうと関係ない。 制裁と言うオブラートに包んだ暴力行為で排除行動を行う。 潰した後は見下すのみ。 そこに救済は存在しない。 「ゆうううっ゛!? にんげんざん!! あのげすまじざを……?」 不利と悟ったれいむは人間に助けを求める。 先程、自分勝手に要求をしていた相手に援護を頼む。 愚かなどとは言ってはいけない。 何故ならば、れいむの餡子脳の中にある順位では、遥か下方の部分にあのお兄さんがいるからだ。 そのピラミット型にある優先表の、底辺カースト部分に位置付けられたお兄さん。 お兄さんはれいむ達とは離れた場所で、もくもくと雪かきの作業を進めていた。 「……」 「そんなところにいたのっ!? でも、ゆっくりゆるすよっ!! まじざをせいさいしてねっ!! ゆっ!? そのまえにれいむをたすけてねっ!!」 サクサクサクサク。 大きな雪の塊を横に放り投げるお兄さん。 「はーっ……腰いて」 「どぼじでむじずるのおおおっ゛!!」 「ゆぷぷぷぷ!! にんげんさんはまりさのみかたなんだよっ!!」 完全に無視されたれいむ。 まりさは口を窄めながら、勝ち誇った笑みと言葉を漏らす。 しかし、先程までまりさは、人間に助けを求めたれいむに脅威を感じたみたいだった。 顔面蒼白(のような状態)で震えていたのだ。 人間がれいむの味方をしたらどうしようと、解りやすいほどに焦燥しきっていた。 「ゆふふふふふふっ!!」 それが杞憂となったまりさは喜んだ。 目の前に転がるのは、汚くてゆっくり出来ないれいむ。 勝利は掴んだも同然の様に高笑いを始めた。 「いやあああっ゛!? れいぶの…れいぶのすでぎなあんよざんがあああっ゛!! ゆぎいいいっ゛!? ほっべざんのあんござん、ゆっぐぢどまっでねえええっ゛!! びぃやばあああっ゛!? れいぶじにだぐない……じにだくないよおおおおおおっ゛!!」 れいむは死期を目前にして、最後の抵抗を行う。 訪れる未来は何も変わらないと言う、その無駄な努力に満ちた悪あがきと呼べる行為を。 前後左右に身体を動かす事によって餡子が漏れ出すスピードが早まり、 中身と皮膚が外部に崩れ落ちる結果を齎し、死が予定の時刻より短くなっていく異常事態に気づかない。 全身の痛みは増すばかり。 泣きながら大口を開け悲鳴をあげていた最初の頃とは比べ物にならない激痛が走っている。 現在は硬く歯を食いしばり、瞼はこれ以上広がらない開放を行っていた。 「ゆぎぎぎぎぎぎぎぎぎっ゛!? ああああああああああああああっ゛!!」 眼球を外部に晒し、周囲に走る血管に似た赤い線を無数に張り巡らせ、真っ赤に染まっていくその瞳。 黒目の部分は、焦点を合わす行動を放棄したように、細かく振動していた。 「……ゆげぇえっ……えれえれえれえれっ もっど…ゆっぐぢ……じだ…げぼぉおっ」 れいむは、口から大量の餡子を吐き出す。 激痛などの過度なストレスを受けた体が悲鳴をあげた結果だった。 そして、同時に生きる事を放棄した選択でもある。 れいむの死期は、まだまだ先にあったのだ。 この苦しみのピークを迎えるのは数分後。 そこまで生きる事を望まず、れいむは激痛が支配する頭の中で、無意識の内に死を望んだ。 ゆっくりしたかったハズなのに、ゆっくり出来るか解らない死を求める。 でも、この痛覚で埋め尽くされた現状から逃れる為には、唯一残された他に選びようがない選択肢。 そんな矛盾を込めた言葉を死の間際に放ったれいむの心境は、 死ぬ直前まで、後悔だけを残したゆっくり出来ない悔しさで一杯だっただろう。 駐車場に、生気を感じないれいむの身体から、緩い餡子が広がっていく。 ここでれいむのゆん生は幕を下ろす。 そのゆん生は、お世辞にも幸福だったとは言えないものだった。 まりさは、崩れかかったダンボールの内部から、苦しみに顔を歪めるれいむを見ていた。 助けを求めるれいむを見下すかのような冷たい視線と、嘲笑うかのような笑みを浮かべながら。 このまりさは、れいむに対して制裁を行ったと信じて疑わない。 その信念には理由がある。 同属殺しを回避するための、かなりグレーな方法。 それが、制裁。 主に奇形種、下種、レイパーや赤ゆなどの同属殺しに使われる行動をまとめて制裁と言う。 時には、このまりさのように、大切な物を汚されたという理由だけで実行されるケースも少なからずあった。 群れをしていた時のなごりとも言われているその習性。 同属を潰した死臭を誤魔化す為に使われた嘘が発端とも言われている。 だが、その真相はわからない。 物証が何も残されていないからだ。 とりあえず、制裁の言葉が餡子に染み付いているから使っているのは確か。 長年の生活と進化で身に付けた、忌むべき風習。 だが、これもゆっくりとしたゆん生を送るべき知恵のひとつなのだろう。 ゆっくりの生態や行動は、未だ謎の部分が多い。 完全に動かなくなったれいむを踏み潰したい感情に襲われていたまりさは、 身体をムズムズと震わせながら、飛び出さんとする行動を賢明に抑えていた。 今、ダンボールの外へと出て行けば、れいむの二の舞になると考えたのだろう。 先程のしーしーを吸い込んだ足の部分も、しっとりと濡れていたのでは尚更だ。 「じまんのあんよさんをゆっくりふいてねっ!! やさしくだよ? らんぼうにしちゃだめだよ! ゆんゆ~ん! ゆっくりきれいにしてねっ!!」 まりさは迷わず人間へと助ける求める行動に出た。 れいむより自分を選んだと言う自信がそうさせたのだろう。 幾分、上から目線で命令に近い言葉を発するまりさ。 「……」 「ゆ?」 まりさは濡れた足の部分を、気持ち上へと浮かせて待っていたが、お兄さんからは返答も行動も無し。 お兄さんは振り向きもせずに雪を平らにならしていた。 「ゆ? おみみがきこえないの? まりさのあんよさんをふいてねっ!!」 聞こえなかったのかと思いながら、再度大声を張り上げるまりさ。 それでも、お兄さんはまりさの方を見ようともしなかった。 まりさの疑問と不安は苛立ちへと変わっていった。 制裁によりれいむを排除した際の優越感は無くなり、人間への怒りが色濃くなっていく。 自分の状態を自覚すればする程、不遇の箇所が餡子脳へと的確に伝わってくる。 まりさの下腹部に広がっている染みは、背中にも侵食し始めた。 それに、これは、しーしーなのだ。 まりさはその事を考えた時、唐突にゆっくり出来ない感覚に包まれる。 怒りと高揚感は一瞬で消え去り、直後に強烈な嫌悪感に襲われた。 大きく口を広げ、だらしなく舌を外部へと垂れだしながら、喉の奥にあたる部分から声無き声を発し始める。 全身から感じるしーしーの匂い。 まるで自分が汚物の塊に変化してしまったかのような悪臭。 「うわあああっ゛!? しーしーさんはゆっくりできないいいいいいっ゛!! ぐざあああああああああいっ゛!! まりさけがされちゃったよおおおっ゛!?」 まりさは考えてしまった。 理解してしまったのだ。 しーしーは臭いと。 余りにもゆっくりしすぎている感覚だと思う。 だが、れいむに制裁を加えているまりさは満ち足りていた。 とてもゆっくりしていたのだ。 その対象が居なくなった時、初めて違う事例へと目を向けたまりさ。 自らに及ぼす不幸をしっかりと理解した。 「ゆぎいいいっ゛!? どぼじでええええええっ゛!! まじざはどっでもゆっぐぢできるゆっくりばのにいいいいいいっ゛!!」 まりさの体はれいむと同じくグズグズの状態だった。 れいむが内部に漏らしたしーしーだけで濡れた訳では無い。 ダンボールの上に釣り下がった氷柱から水滴が落ちていたのも原因の一つ。 その氷柱は屋根にぶら下がり、暖かくなった気温で少しずつ溶け出していた。 水の粒が滴り落ちる場所は、まりさ達のゆっくりプレイスの丁度真上の部分。 崩壊した屋根からダンボールの内部に入り、まりさの背中を濡らしていた。 数滴の落下まで時間の差が大きかった先程に比べ、今は断続的に降り続いている状態になっている。 半分仰向けになっていたまりさの背中が水浸しになっていく。 もう起き上がれない。 背中に全く力が入らないのだ。 無理に動けば裂けると考えたまりさは、動くことすら出来きずに身体を硬直させた。 「あっあああっ゛!? づめだいよおおおおおおっ゛! ゆっぐぢいいいいいいっ゛!! ゆっぐぢざぜでよおおおおおおっ゛!?」 ガタガタ震えながら泣き叫ぶまりさ。 ダンボールの屋根部分は、既にその役割を果たさず、直にまりさの顔面へと水滴が落ちる。 冷たく凍えるような水の玉を、氷柱から流れ落ちる瞬間から、自分へと落下するまでの動きを強制的に見せられたまりさ。 水を極端に恐れるゆっくり達にとって、拷問のような時間が続いていく、 「やだああああああっ゛!? あめざんごないでねっ!! あっちにいっでねっ!! どぼじでまじざにおぢでぐるのおおおおおおっ゛!? こんなに、おでがいじでるのにぃいいいいいいいいいいいいっ゛!!」 冷え切った水分がまりさを濡らし、身体を少しずつ削り取っていく。 小さなガラス玉がまりさに降り注いでいるかのようなその光景。 肌色の表面で球体が弾けて皮膚の表層を容赦なく抉り取っていき、まりさの全身が虫食い状態に黒ずんでいった。 豆粒位の穴の大きさは、落水が強まるにつれて徐々に広がりながら、内部に向かって深く深く掘り下げていく。 まりさの顔面付近は、自身の餡子で滲んだ黒い水の穴溜まりを無数に作り、水滴が跳ね上がる度にダンボールの側面を汚していった。 部屋中真っ黒に染まっていく現状と、弄られているような激痛にストレスを感じていくまりさ。 身体の奥から何かが込み上げてくる感覚に腹を捩る。 その時、まりさは視線の先で希望を見た。 「ゆっ゛!? ゆぐぶっ!! ゆぶううっ!!」 声にならない呻き声をあげながら、小さな希望に期待するまりさ。 吐き出そうとした餡子を強制的に身体の奥へと押し込んだ。 目線の先にあるのは、お水が絶え間なく落ちてきて、ゆっくり出来ない氷柱が揺れ動く姿だった。 その動きは微小で、じっと見ていたまりさで無ければ気づかなかっただろう。 まりさは、これで冷たい雨は降らないと希望を得たのかもしれない。 その様な儚く、哀れな期待を持ってしまったまりさは、生への執着を強めてしまった、 しっかりと見据えたまりさの目に映ったのは、お兄さんの自宅の屋根から滑り落ちてきた雪の塊。 氷柱部分と一緒に高い空から放たれた、まりさの命を狩り取る死神の姿。 「いやぁあああああああああああああああああああああっ゛!?」 最後の言葉となる咆哮を周囲に響かせたまりさ。 大きく開けた口の内部に、硬い氷の部分と柔らかい新雪が文字通り飛び込んだ。 綺麗に生え揃っていた白い歯を容赦なく砕いて喉の部分へと進入する異物。 その総量に耐えられなくなった頬の部分が横に裂けて、まだ蹂躙し足りないかのように塊は更に奥へと潜り込む。 全身を奪われていく感覚。 自分の中身を犯されているような苦痛。 叫びたくても声が出せない役立たずとなった自分の口。 ゆっくり出来ない軋む音が全身から響いてくる。 まりさの体は雪で覆われていたので、れいむのように餡子を吐いて終焉を迎えることも出来ない。 滲み出していく餡子が雪を黒く染めていく。 屋根から落ちてきた雪の氷結部分が、もう少しまりさを巧く砕いてくれたならば、即死の道を辿れたのかもしれない、 何処までも運に見放されたまりさの体は、徐々に体温を下げながら遺体なる運命を歩んでいく。 そして、埋もれた体を一際大きく跳ね上げたのを最後に、まりさは雪の中で死んだ。 まりさの宝物であり、誇りとも言えたダンボールのゆっくりプレイスは、泥と餡子に塗れて風格など何処にも無かった。 誰が見ても立派なゴミと認識されるだろうが、間違っても宝物だと言う人はいないだろう。 「……やっと雪かき終わった。よしっ! お前ら遊んでやるぜ……?」 お兄さんはスコップ片手に、意気揚揚と現場に足を踏み入れる。 そこで見たものは、駐車場にれいむが潰れて平たくなっている姿と、 同じく駐車場に存在していた、汚いダンボールと黒く滲んだ雪の小山。 「え…え? おいいいいいいっ!! 何勝手に全滅してんだよおおおっ゛!? うわああああああっ! ゆっくりできないいいいいいいいいいいいっ゛!?」 全てを理解したお兄さんは頭を抱えて取り乱す。 辛い雪かきで溜まったストレスを発散させようかと意気込んでみれば、ゆっくり達の姿は既に無く、 目の前に飛び込んできた状況を察すると、残されたの仕事が増えただけという最低な現実。 お兄さんはヒャッハーする事が出来ずに益々ストレスを抱え込む羽目になってしまった。 肩を落としながら自宅へと戻ったお兄さんは、 この悲劇を繰り返さない為に、悔し涙を流しながら今年の抱負を書初めに記す。 " 美味しいものは先に食べる " お兄さんは、その会心の出来具合に多少溜飲が下がったのか、微かな微笑みを見せる。 文字を見ながら何度も頷いた後、自室へと飾るため動き出したその時、外の駐車場から声が聞こえた。 「ゆゆゆ? ここはゆきさんがないよっ! とってもゆっくりできそうだよっ!!」 「そうだねっ!! ここにおうちをつくろうねっ!!」 がさがさと何かを広げる音と、ゆゆゆの声。 『『 ここをゆっくりぷれいすにするよっ!! 』』 プレイス宣言を聞いたお兄さんは直ぐに自宅を飛び出していった。 お兄さんは進入者に対して抗議を行うこともせず、大きな氷柱を手でへし折った後、その目の前にある丸い塊に尖った先端を向ける。 体を膨らまして威嚇をする二体のゆっくり。 お兄さんは、全ての鬱憤を晴らすかのように、地面にいる一体目掛けて氷の槍を投下した。 強気だったゆっくりが弾けて、周囲に中身が醜く広がる。 先程とは一転して叫び声と謝罪を撒き散らす、生き残ったもう一体のゆっくり。 それを聞いたお兄さんは、死んだゆっくりから甘くなった氷柱を引き抜きながら、満足そうに微笑んだ。 抱負を有限実行する為に残りの侵入者も美味しく頂きます。 甘くなった数本の氷柱を、生き残ったゆっくりの口に含ませて見ると、早速でました。 「あまあまをもっとちょうだいね!?」 その満面の笑みに、お兄さんが振り上げたスコップの背が、勢い良くぶち当たる。 綺麗な金属音が辺りに響き、衝撃がゆっくりの歯を細かく砕いて眼球を潰す。 咳き込みながら地面へとだらしなく体を広げるゆっくり。 虫の息で口から餡子を吐きながら、濁った遺言をぶつぶつとを呟く。 「…えれえれえれ…もっぢょ……ゆっぐぢじだがっ……だ…」 「いやっほおおおっ! すっきりいいいいいいっ!! 新年明けましておめでとおおおっ!!」 お兄さんの歓喜の声でゆ虐新年の幕が上がる。 周辺の民家からも同じような魂の叫びが昼間の空に吸い込まれていく。 今年は良い年になりそうだ。 ・ちょっぴり不幸なまりさとれいむとお兄さんのお話 内容はよくある自滅っぽいものでした 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 665 基本種 れいむの受難 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ・他、5点 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 段ボールがゆいいつのきりふだか… -- 2011-03-07 01 42 40 ゆっくり共の愚かさがしっかりと書かれたいい作品ですね! -- 2010-09-01 14 04 33 絶望するゆっくりの心情が、しっかり描写されてて、 とても素晴らしいです。 -- 2010-07-20 17 13 24
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1785.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 853 ゆっくりの吊るし切り/コメントログ」 作業モノは、なんのヒネリも無いし面白くない -- 2010-07-12 06 33 24 料理教室的なものかと思ったらただの虐待講座だった… でもゆっくりできたよ! -- 2010-08-04 17 51 01 やってみたいな、まずは歯を全部ぶち抜いてから -- 2010-10-24 18 51 01 まあ正直ほとんど全身均質な餡子という設定だと 解体も何もないからなw -- 2010-11-23 05 48 40 フックの絵を見たけど赤ゆっくりは魚釣りの餌に使えるな -- 2011-01-28 23 54 43 この絵のゆっくり耳付いてるな。最近のは耳なしばっかなのに珍しい -- 2011-03-31 11 24 26 面白かった。れいむだけで終わらず子ゆっくりがいる所が良い! -- 2011-06-13 16 41 37 「目だろうと歯だろうと、全ての部位を食べられる無駄の無さなど、 何処かしら鮟鱇と似た特徴を持つ彼らを解体してみましょう。 」 って最初言いいつつ普通に捨ててて笑ったw -- 2011-08-12 15 14 26 ↓食べられるが味のほうは・・・ってやつだろう 「痛風」って言うのは別名「贅沢病」ともいわれ運動をせずに高カロリーなもの ばかり食べているとかかるといわれている(俗に言う生活習慣秒みたいなもの) -- 2011-09-22 17 38 49 絵の耳がきめぇ丸 -- 2011-10-08 17 50 14 びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛!! やっぱり手間暇かけた饅頭料理は一味違いますねぇ!!! -- 2011-10-26 00 24 55 挿し絵がグロいw -- 2011-11-29 15 27 37 おもに耳がきもい -- 2013-07-31 02 12 22